このホームページには私の赤裸々な人生も綴っていきたいなと思います。
題名のサロンを始めたきっかけ。少し長くなります。
31歳で離婚をしました。
当時の私は9年間の専業主婦で、子供が7歳、4歳、1歳。
一生定年退職のない技術職で、だれにも頼らなくても生きていける職業をさがしていました。
最初に決めたのは看護師。離婚受理から5日後に看護大学の社会人試験がありました。とにかく猛勉強をして、望みました。しかし、面接の途中情緒不安定になり泣き出してしましました。
「あなたにはもっと違う人生がありますよ」
そう面接官に言われあえなく不合格となりました。
直ぐにハローワークにいき、相談したところ実家が美容室ということもあり、テクノスクールの美容科を紹介いただきました。当時、実は離婚前後からうつ病を患っており学校に行きながら薬を飲み対人恐怖症を克服していくという日々でした。入学からほどなくして夏休みになり私は飲食店でアルバイトをしだしました。体も精神的にも少しずつ落ち着いてきだし、生活費を稼ぐため、専門学校が終わると17時から24時まで飲食店でアルバイト。そして、6時半には家を出て学校に行くという日々を続けていました。
秋が過ぎて冬が差し掛かっているころ。学校に一本の電話が入りました。姉からでした。父が危篤なのですぐに日赤に行けという知らせでした。よく理解できないまま、フフッと笑ったのを覚えています。私、窮地に追い込まれると笑います。病院に行き、集中治療室に入る父に「私、まだ独り立ちできんから！」と怒鳴ったのが最後になりました。そのまま帰らぬ人となりました。父は仕事中の事故で亡くなりました。だから。この時から私は人の死に対して結構冷静になったかもしれません。人って突然いなくなるんだ。そう思っています。だから。その後、同僚が癌と宣告されたといっていても、悔いのないように生きてね。と、あっさり言い放ってしまったのかもしれません。ちなみに言えば、一年前に離婚して夫がいなくなり、離婚の一年前に父の弟（叔父）も若くしてなくしていました。
父の死後、美容学校に通うより、飲食店のアルバイトの方が楽しくなっていた私は母に子供の事もあるし、学校をやめて、自宅カフェしたい。と伝えました。ですが、母に「何馬鹿なこと言ってるん。母さんが子供は見てあげるから学校最後まで行って免許取りなさい」と叱られました。きっと美容が苦手な私の逃げを見抜いていたのだと思います。逃げ道はないと悟った私は母に子育てを任せ、相変わらず、学校とアルバイトの日々を過ごし、無事免許を取ることができました。母に叱られていなければ今の和み庵はありませんね。（笑）
その後老舗の美容室に就職し、見習いをさせていただきました。ブライダルのお着付けや結髪がとても上手なお店で、ブライダル現場の付き人やアシスタントをさせていただきました。しかし、サロンワークの髪の毛を触るのがどうも好きじゃなく、結局退社してしましました。たくさんお嫁さんを見せていただき、リアルなブライダル現場を見せていただいたのは本当に貴重な経験をさせていただきました。経験を積ませていただいたこと、いまでも、感謝しております。
その後また飲食業のアルバイトに戻っていると、専門学校時代のクラスメイトから連絡があり、美容師免許を生かして彼女の職場に手伝いに来てほしいということになりました。そこは、美容室が経営するエステサロンでした。リゾートホテル内のスパ、ブライダルエステなどがいくつかの店舗がある会社でした。
出勤初日、エステの勉強会をしていたため、私も参加させていただくことに…その時の講師が「エステティックはフランスでは医師と同じ国家資格が必要。きちんとした技術が必要でそれにより良くも悪くもお客様の身体が変わる。ただのマッサージ師になるな！エステティシャンになれ。」とおっしゃるのを聞き、衝撃が走りました。
看護師になれなかった私が、お医者様と同じようなことができる？すごい！これだ！
これが、私とエステティックの出会いでした。
もちろん美容学校でエステティックの授業はあったのですが、そこまで特化したものではなかったので、そこから毎日猛烈に勉強しました。先輩にたくさん質問し、たくさん失敗し、人一倍、いや三倍以上クレームを頂戴しました。だけど、おかげで約二年で、ある程度のことはわかるようになっていました。たくさんお客様も任せていただけるようになりました。朝9時出勤で、最高に長い日はお盆期間中や年末年始など帰宅は夜中の3時でした。多い日で一日五人から七人施術させていただく機会をいただきました。忙しいのは体は疲れますが、とにかく楽しかったです。しかし、片道一時間45分かけての通勤と、様々なストレスが重なり深夜帰宅中に突然の心臓発作になり、いろいろ考え結局退社してしまいました。
続く。。。
